brownpostの日記

木箱 西村サトシのディープな話

Cubase9の不具合とシステムの再構築

ここ4日間くらい、メインの音楽用PCのシステムを入れ替えていました^^;

というのも、だいたい3~4年くらいでPC自体を買い換えていたのですが、

なぜ、買い換えるかというと、不安定になってくるからです。

 

僕はcubaseをメインにLive,Reason,Protoolsを使っているのですが、マイナーアップデート、バージョンアップを繰り返していくと、ま~いろんなデータが溜まっていくわけです。ドライバーの更新や、新しいハードを追加したりと、いろいろと繰り返しているうちに、どんどん不安定になっていきます。

 

一昔前だと、32bitと64bit環境がごっちゃになっていて、管理するのも大変だったし、 VST Bridgeなどで32bitプラグインを64bitで使ってみたりと、ま~無茶な使いかたをしていたなと思うわけです。

 

そして、PCを換える理由として、CPUやHDDの高速化が進んだり、64bitOSが登場したり、それによって、DAWもどんどん進化していったので、PCのスペックが追いつかないわけです。

 

しかし、ここ最近は、ほぼほぼDAWもOSも64bitで落ち着いているし、PCの性能も昔と比べると落ち着いてきているので、買い換えなくともOSを新規インストールしてシステムを構築し直すだけで十分だったりします。

 

とは言え,PCそのものにガタが来ていたら買い換えですが^^;

 

僕の場合は、自作PCでパーツを全て買ってきて、自分で組み立てています。

マザーボード、電源はそれなりに良いものを選んでいます。

それとHDDも耐久性のあるものを使っています。

最近,僕が使っているのはWDBlack

耐久性もあって回転数も7200rpmなので十分な性能です。

 

 パーツさえ良いもの使っていれば、それなりに長く使えるようになってきたみたいです。良かった良かった^^

 

OSを新規インストールする前に

OSを新規にインストールするわけですが、その前になぜこんな事になったかというと、Cubase9が正常に終了できないという不具合を解消するためです。

この症状は実はcubase8から続いていて、毎回症状が出るわけではなく、作業中は問題なく動くし、終了した後に、正常に終了できませんでしたと、エラーメッセージが出るだけなので、さほど気にしていなかったのですが、流石に気持ち悪いので、いろいろ調べていくと、問題イベントBEX64、問題モジュールMSVCP120.dll_unloadedというキーワードに当たります。

 

結局これは何なのかというと、VisualC++をインストールするとSystem32フォルダに格納されるファイルがMSVCP120.dllということみたいです。

つまり、このファイルをロードできないのが原因??かなと。。

 

ちなみに Visual C++にはいろいろな再頒布可能パッケージ が配布されているのですが、MSVCP120.dllを含むパッケージはVisual Studio 2013 の Visual C++ 再頒布可能パッケージのようです。

 

しかし、このファイルはすでに、system32フォルダに格納されているし、試しに再頒布可能パッケージをインストールしてみても、駄目でした。

僕と似たような症状の方は試して見る価値があるかと思いますが、自己責任でお願いします。

 

他にもいろいろ試したのですが、どうにもならず、他にもwaves centralが正常に動かないとか、WaveLab9でCDを焼くと一番最後に意味不明な音が一緒に焼かさるとか、

結構、致命的な症状が他にもあるので、OSを新規インストールした方が早いという事になったのです。

 

OSを新規インストールする準備

ということで、いよいよOSを入れ替えるわけですが、自己流なので、似たような症状で困ってる方の参考になれば幸いです。もちろん自己責任で!!

 

まず、最初に、今、インストールされているアプリケーションの最新のインストーラーをダウンロードして外付けのHDDなどに用意しておくと良いと思います。

他にも、インターフェースのドライバーやプラグイン、グラフィックスドライバーなどもお忘れなく。

 

OSをインストールした後に、それらをダウンロードしようとすると、何をインストールしていたか?意外と忘れていたりします。

 

それと、グラフィックスドライバーなんかはOSをインストールした直後はドライバーが入っていないので、解像度が低い状態で見ずらかったりするので、用意しておくと良いです。

 後、PCによってはLANドライバーを入れないとインターネットに接続できないなんて事もあるので、LANドライバーも用意しておきましょう。

ちなみにLANドライバーはマザーボードやPCに付属のドライバーCDに入っています。

最新のものはダウンロードしましょう。

 

当然ですが、大事なデータのバックアップもお忘れなく。

後で触れますが、データ用のHDDはC:ドライブとは別に用意しておくと便利です。

 

いよいよOSを新規インストール

さ~ここまで準備できればいよいよ、OSのインストール

僕の場合はHDDも入れ替えるので、まず、HDDを交換して、電源を入れます。

BIOSの設定画面が立ち上がるので、必要な方はBIOSの設定をしましょう。

 

僕は今回、SATAAHCIモードに変更。

 

windows7のCDを入れて保存して終了。

で、windows7のインストールが始まります。

 

HDDを交換しない方はそのままOSのCDを入れるだけでOK。

新規インストールを選択するだけです。

 

詳しいBIOSの設定方法などは調べてください。

 

Windowsのアップデートをする

Windowsのインストールが終わったら、まず、マザーボード、もしくはPC付属のドライバーCDで各種ドライバーをインストールします。

前もって最新のドライバーをダウンロードしている場合はそれを入れます。

チップセットドライバーなど、重要なものもあるので、お忘れなく。

 

続いて、Windows Updateで更新プログラムを確認。

ダウンロードしてインストールします。

しかし、これがとにかく時間がかかる、最初の更新プログラムで200を超えるプログラムが出てきます。これだけで、数時間かかります。

 

インストールを無事終えたとしても、更新プログラムを確認するとまた大量の更新プログラムが見つかります。

 

なので、これを何度か繰り返して、最新の状態にします。

 

アプリケーションのインストール

続いてアプリケーションのインストールです。

僕はCubaseがメインのDAWなのでCubaseからインストールするのですが、

その前にインターフェースのドライバーを入れて、インターフェースを認識させておきます。Cubaseを立ち上げた時にインターフェースがないと音が出ないので。

 

Cubaseをインストールする時の注意点

Cubaseを新規に購入してインストールする方にはあまり関係ないのですが、

僕みたいにCubaseVST時代から使っていて、バージョンアップ版を買い続けている場合、データを引き継いでいるものがあるので注意が必要です。

 

最初にCubase9をインストールするとHALion SonicSEがインストールされていない、GrooveAgent SEのコンテンツがないとかPadShopがないとか、今まで普通に使えていたものがインストールされていない、認識されないなんてことになります。

 

これはどういうことかというと、前のバージョンから引き継いでるものがあるということです。

 

例えば、HALion Sonic SEはCubase7のインストールCDにアプリケーションとコンテンツが入っているので、それをインストール、そして、Cubaseのバージョンアップと共にHALion Sonic SEもHALion Sonic SE2にバージョンアップします。

 

同時にAudio素材やMIDILoop素材などのContentsもバージョンアップと共に更新されたり、新しく追加されたりします。

 

そうやって、データを引き継いでいってるので、Cubase9をいきなり入れても駄目なわけです。

 

ちなみにアップグレード版や新規購入は僕はやった事がないのでわかりません^^;

 

なので、過去のコンテンツやインストゥルメントを使いたい場合は以前のバージョンのCubaseを一度インストールしたり、ContentsCDをインストールしたりと、バージョンアップしてきた過程を再現する必要があります。

 

なので、出来るだけ、全てのバージョンのフルインストーラーは保存しておくのが良いと思います。これはCubaseだけの話ではなくLiveなど他のDAWプラグインなども一緒です。

 

DAW同士のバージョンが合わなくて不具合がおきる、つまり、相性が合わないといった時にも役立ちます。

 

Steinberg スタインバーグ DAWソフトウェア CUBASE PRO 9 通常版 CUBASE PRO /R
 

 

アプリケーションのインストール

とりあえず、こうやってCubase9を元の状態に復元していきます。

これも、かなり時間かかります。

Cubaseのインストールが終われば次はプラグイン関係のインストールをします。

 

僕の場合,まずUAD。

UADのあらかじめダウンロードしておいた最新版をインストール

PCI-eタイプなのでカードを挿して、認識。

 

Cubaseを立ち上げてUADプラグインを認識しているかチェック。

次に最大の問題点Cubaseが正常に終了するかチェック。

何度か確認。問題なし。

 

ここから先はこうやって、何か一つインストールする度に動作チェックしていきます。

忍耐力が必要^^;

 

続いてこれも問題だった、Waves

Waves Centralをインストール。起動。アカウント認証OK。

プラグインのダウンロード(いつもここでストップ)

問題なし。

 

この時点で新規インストールしたかいがありました。

良かった~~。

 

Native Instruments KOMPLETEのインストールとHDDの振り分け

さーここまでは順調にきました。

が、ここからがまた、難関。

Native InstrumensのKOMPLETEのインストール

 何が大変てサンプルだけで約100GBあるんです。

これのインストールだけで数時間はかかってしまいます^^;

cubaseやLiveのサンプルもあわせると200GBくらいになるので、膨大な時間がかかるわけです。

 

そこで、僕はPCを組み立てる時はHDDを3つ用意します。

システム用。音楽データ用。サンプル用です。

 

こうやって分けておく事で、データの整理がしやすいし、システムと分けておけば、容量がいっぱいになればHDDを交換すれば良いし、今回の場合のようにOSをインストールし直す時なんかもいちいちバックアップ取らなくてよいので便利です。

 

KOMPLETEのサンプルもサンプル用のHDDにすでに入っているので、今回の場合はアプリケーションをインストールするだけでOK.

 

ただ、インストールした後はサンプル、コンテンツが入っているフォルダを関連付けしないといけないので、これはこれで少し面倒ですが、時間はものすごく短縮できます。

 

そして、全てのインストールが完了後、Cubaseで認識してるかチェック。

Cubaseの終了も問題なし。

 

続いて、Reason。

問題なし。

 

propellerhead プロペラヘッド 音楽制作ソフト Reason 9

propellerhead プロペラヘッド 音楽制作ソフト Reason 9

 

 

ProToolsCubaseの相性問題

とここで、CubaseProtoolsを同じPCに入れている方いるでしょうか?

僕は何度か試したのですが、Cubaseと同じPCにProtoolsを入れるとCubaseが不安定になる。いろんなPCで試しましたが、駄目でした。最悪、ブルースクリーンです。

サポートセンターに問い合わせたこともありますが、??でした。

なので、ProtoolsProtools専用のPCを用意しています。

 

もし、CubaseProtoolsを同じPCに入れていて、不安定な場合はこれが原因の可能性があるかもしれません。

 

自分以外で、こういう話を聞いた事ないので微妙ですが^^;

 

 

 

アプリケーションのインストールプラグインの注意点

省いてしまいましたが、他にもプラグイン、インストゥルメントをいろいろ入れて、チェックしましたが、問題無しでした。

一つ注意が必要なのが、古いプラグインインストゥルメントを入れている場合、それが原因で不具合が起きる場合が結構あります。cubase9からそういう怪しいプラグインインストゥルメントは弾かれるようになりました。VST3なら問題ないと思いますが、あまりにも古いものは弾かれる可能性高いです。

ちなみにiZotopeVinylが弾かれました。

 

最新版ではあるのですが、そもそも、インストールの時点で、これまたC++のエラーで

正常にインストールできていないのも原因かと思うのですが、これに関してはあきらめました。たまに使ってはいたのですが、似たようなプラグインならCubaseにもあるので、安定性を優先です。

 

今、使っているフリーのプラグインCamelCrusherだけです。

 

アプリケーションのインストール

ここまで順調!

最後にAbleton Live9 suite

 

LiveもAudio素材やコンテンツのPackは引き継ぐので何か足りないものがある場合はインストールする必要があります。これもダウンロードするだけでかなりの時間が必要となります。アカウントページからPackのダウンロードが可能です。

 

そして、インストールが無事終わり、Cubaseが正常に終了するかチェック。

。。。。

。。

ここで、エラー発生。

同じエラー。

 

何度かチェックやはりエラー。

 

一旦Liveをアンインストール

Cubaseのチェック問題なし。

もう一度Liveをインストール

やはりエラー。

 

というわけで、Liveが当たってたようです。

 

調べるとLiveでMSVCP120.dllのエラー出ている人多いみたいなので、やはりここに問題がありそう。Liveを入れるとCubaseMSVCP120.dllをうまく読み込まない、みたいな感じかな?

 

さて、原因はわかったが何とかしないといけないということで、とりあえず、Liveの過去バージョンを順番に入れていくことにしました。

 

ver 9.6.2は駄目

ver 9.2.3でこの問題は解消されました。

数十回チェックしてなんともないのでおそらく大丈夫でしょう~。

 

Liveの新しいバージョンは無条件で隠しフォルダのProgramDataにインストールされるのですが、9.2.3以前はインストールするフォルダを選べるので、その時点で何か仕様が変っているんですかね~~??

良くわかりませんが、こうやって別のバージョンを入れるとDAW間の相性問題が解決できるなんて事もあるので、是非、お試しあれ!!

何度もいいますが、自己責任で!!

 

より安定したDAW環境を整えるために

とま~なんだかんだ3日かかりました^^;

ついでにprotools/映像用のPCも入れ替えたので4日。。。

数年に一度の大掃除。。いや、引越しかな??

どっちでも良いですが(笑)

無事に再構築完了です。これで、また数年は安定して作業できます。

 

良くこういったエラーだったりとか、不具合の相談を受けるのですが、

まず、本気で作業したいのなら、そのPCではメールのやり取りはしない、

Webの閲覧もしない、音楽以外のアプリケーションは入れないとか、ある程度の制限を設けた方が良いと思います。僕は少なからずそうしています。

 

そうする事によって、原因を探りやすいし、安定性も保てます。

中に入っているアプリ、ドライバーなどはほぼ把握しているので、特定しやすいという事です。

 

あと、今回のようにバージョンによる相性というのは結構良くあります。

良く聞くのが、インターフェースが認識しないとか、落ちるとか、音飛びするとかです。

 

これも、インターフェースのドライバーは最新かどうか?OSの更新はしているのか?

USBならケーブルの問題もあるかもしれないし、USBなPCを起動してから認識させると解決できる場合もあったりします。

 

あと、フリーのプラグインを入れてる場合も結構、不安定にある場合があります。

ま~昔ほどではないですけどね~。

昔と比べればかなり安定期に入ってるような気がしますけど、それでも、何かかしらの不具合は出てしまいます。そのたびにBugFixがでて、安定していくんですけどね。

 

と、ま~こんな感じでこの情報が何かの役に立てれば幸いです。